Friday, January 23, 2009

Tetsuya's でお食事 パート2


さてさてTetsuya's でお食事 パート2です。
前回はアントレーも終わらせることもできなかったのでアントレーの続きです。
このスキャンピー(手長えび)3品はやばすぎです!!

GRILLED SCAMPI WRAPPED IN PANCETTA
スキャンピーのパンチェッタで巻いたものをグリルしたもの。
スキャンピーもパンチェッタも大好物なアタシにはもう涙もの。


SCAMPI IN SEA WATER & LEMON SCENTED OLIVE OILスキャンピーを海水とレモンの香りをさせたオリーブオイルとともに。このアイディアどうよ?粋としかいいようがありません。そしてこの生(だったと思う)が海水で塩味とオリーブオイルのリッチなコンビでそれはもう・・・

MARINATED SCAMPI WITH WHITE MISO & PASSION FRUITスキャンピーの味噌アンドパッションフルーツマリネ。味噌とパッションフルーツって本当にだれも思いつきませんよね。そして、これまた美味しい!!!もうこのスキャンピー3品見た目もかわいすぎで美味しすぎで10皿くらい食べたい!!!


CONFIT OF PETUNA TASMANIAN OCEAN TROUT WITH KONBU, DAIKON & FENNEL
タスマニア産の鱒のコンフィーの塩昆布のっけ。大根とフェネルのサラダ添え
すごい訳ですね・・これはもう哲也さんのシグニチャーディッシュですね。さりげなーく下に添えてある野菜がきゅうりになったりするのですが。ちなみに私は基本的にフェネルは嫌いなんだけれども、このように生でしかも薄ーくスライスされてると大丈夫っていうかこの上にオーシャントラウトのってたらそんなの関係ない!!これをはじめて食べたとき美味しすぎて泣きそうになったのを覚えてます。その後Tetsuya's で働くことになったのですが当時働いていた日本人シェフが小腹へったとご飯の上(しかもお茶碗のご飯の上よ!)にこのコンフィーをのっけて食べてるのを見てひっくり返りそうになりました。その5分後には私も食べてましたけど・・これが究極の贅沢?!ああ、もう一度やりたい・・・



SEASONAL GREEN SALAD
これはミックスサラダに哲也さん特製ドレッシング。以前はおしょうゆベースだったのですが、今回はなにベースだったか忘れちゃった。ごめんなさい。

RAVIOLI OF QUEENSLAND SPANNER CRAB WITH TOMATO & BASIL VINAIGRETTE
クイーンズランド産スパナー蟹のラビオリ、トマトとバジルのビネグレット
このお料理もロングランです。甘酸っぱいビネグレットがいい感じ


今日はとりあえずここまで。やっとメインにすすめてホッ(汗)
でもまだまだメインは続きますよ〜

Saturday, January 17, 2009

tetsuya's でお食事 パート1


さてさて今日はTetsuya'sでのディナーの内容に迫ってみたいと思います。実のところ今まで8度ほどお食事させてもらったのですがこの度のお食事がナンバー1に美味しかったです。いつでも美味しいのですがこれはもう”ミラクル”な味だわ!!!と連呼した次第。やっぱり世界のテツヤになってからのお味はグレードアップしちゃってます(って生意気な意見を申し上げて怒られないかしら、アタシ...)実は2年ぶりにいただいたのですがその違いにビックリ!

デグステーションメニュー(ミールごとにマッチしたワインをセレクトしてくれる)をいただきました。
いただいたメニューをプリントアウトしていただいたのですが、まーワインの数(シャンペンも含む)10種。お食事の数、15種、デザートの数6種、(ペティフォーをもし4種と数えるとなんと9種)ってどんだけ食べるねん!!っと突っ込みたくなりますね。
ちなみにワタクシはいつもVIP扱いなので人より種類を多くいただけますのよ、おーほっほ (むかついちゃった?)

ワインのリストはこちら (んきゃ〜〜)

NV AYALA BRUT MAJEUR, AY, FRANCE
1998 LEASINGHAM CLASSIC CLARE RIESLING, CLARE VALLEY SA
2006 LOST VAKKEY SAUVIGNON BLANC, CENTRAL HIGH COUNTRY, VIC
2007 HENSCHKE JOSEPH HILL GEWURZTRAMINER, EDEN VALLEY, SA
2002 PIERRO CHARDONNAY, MARGARET RIVER, WA
2005 BASS PHILLIP PINOT NOIR FOR TETSUYA'S, GIPPSLAND, VIC
2001 GROSSET GAIA CABERNET SAUVIGNON, CLARE VALLEY, SA
2006 HEGGIES BOTRYTIS RIESLING, EDEN VALLEY, SA
2004 MC WILLIAMS BOTRYTIS SEMILLON, RIVERINA, NSW
ROMATE MOSCATEL AMBROSIA, JEREZ, SPAIN

私はもともとお酒に弱くって(遺伝です)ビールもお酒もワインも苦手だったのですが、ワインの飲めない人はシェフになる資格なしとテツヤさんにぴしゃりといわれてから少しずつ飲むようにしたんです。御陰さまでワイン好きになりました。とはいってもやっぱりたくさんはいまでものめないですけどね。さすがにこの10種類完飲できませんでしたが( もちろん全種類のグラス半分は飲んでますよ!)横で友人がもったいないとすべて私のために飲み干してくれました...ポーランド人の酒飲みと行ったので...
上記のなかでは個人的に2007 HENSCHKE JOSEPH HILL GEWURZTRAMINER, EDEN VALLEY, SAが一番お気に入りかも。PINOT NOIRも美味しかったな〜

そしてお食事!
CHESTNUT MUSHROOM SOUP WITH TRUFFLE SALT

チェストナットマッシュルームは私が働いていたときも使用してましたね。きっとテツヤさんのお気に入りマッシュルームなんでしょう。ボタンマッシュルームよりもとってもマッシュルーム!的な深い味があって私は大好き。マッシュルーム的な味ってなんやねん!っとつっこみがきそうなので付け加えさせてもらうと、しいたけって(とくに干ししいたけ)えのきに比べて深いマッシュルーム的な味がしますよね。そんな感じです。
現物はこんな感じです。

それにしてもこのスープ美味しかったな〜、マッシュルームの旨味がぎっしり詰まったスープにトリュフの香りがほんのりして。トリュフ塩ってまた美味しそう。家で気軽にぱらぱら振りたい〜〜!(贅沢!)トリュフ塩は売ってないけどトリュフサルサは買えますよ。5年くらいいやもっと前かな〜販売を始めたの。デイビットジョーンズで買えます。このサルサがまた美味しい。このサルサが練り込まれているであろうトリュフバターもめちゃうま。最近は飛行機に乗るとテツヤさんプロダクトが買えまっせとカタログに載っててさらにびっくりした私。

話が脱線しがちなわたし... さて次は
PACIFIC OYSTERS WITH GINGER AND RICE VINEGAR

いや〜ほんと大きくってぷりぷり。きっと一番大きくって品質のいいオイスターをフィッシュマーケットから特別に優先していただいてるんだろうな〜。フィッシュマーケットにいっても時にこんな大きいオイスターは常時あるわけではありませんから。
これは殻ごと美味しいビネグレットとともに一気にずずずっとね。幸せ。実は私は日本に住んでいる時はカキ大嫌い女だったのですが(鍋に入ってると激怒してた私。ほかの野菜に匂いが移る〜〜〜〜とか言って)シドニーに来てカキにもう夢中です。

AVOCADO SOUP WITH POTATO ICE CREAM & STERLING CAVIAR
これはもう度肝ぬかれまくりました。一番感動したディッシュかもです。今までにもバジルやアボカドなんかの”変わった系”アイスを食べたけど、なーんかクリエイティブになろうとしながらも外しているお料理ばかりだったのですが(もちろん他のレストランで)、このポテトのアイスがまったりとしたアボカドスープにめちゃマッチして、しかもキャビアがのってて、きゃ〜みたいな。感動のお味。


SMOKED OCEAN TROUT & AVRUGA CAVIAR


わたしが働かせていただいた頃これに似ているというか原型のようなものを提供してました。スモークしたトラウトにトリュフや卵黄を混ぜこんだものを型にぬいて(型抜きをしてたアタシ)それがいまではサーモンの型を抜いた上にすっかりキャビアが上に敷き詰められてるは、ホタテのムースは載ってるはですっかりグレードアップして美味しすぎ。シーフード好きにはたまらない。思わずワインが進んでしまう。
LEEK & CRAB CUSTARD

これは洋風茶碗蒸しって感じですね。しかもカニ入りで豪華♥でもこの緑のパセリオイル(だと思う....)を載っけてしまうのはもう、粋としかいいようがありません。
なんておしゃれなんでしょう!!とまた唸ってしまう私。目でもお料理を楽しませる天才だわ〜


今日のところはこれでおしまい。だってまだまだあるんだもん。続きはまた近々ということで。

Monday, January 12, 2009

珍しい野菜-beetroot2-オージーバーガー!


さて前回に引き続いてビーツネタです。前回を読んでいない方はこちらをどうぞ。
http://healthysoycooking.blogspot.com/2008/12/beetroot.html

前回にも書いたようにビーツといえばロシア!って感じですがオーストラリアにも深い関わりが。オージーが愛してやまない食べ物といえばハンバーガーですがオージーバーガーなるものが存在するのです。
オージーバーガー=ビーツ入りバーガーなんですね〜

オージーバーガーのレシピや定義がいろいろ論争?されてるようですが絶対全てのレシピで欠かされないのはスライスされたビーツなんですね。(ベーコン、パイナップル、チーズ、目玉焼きが入るか入らないかはばらばらの意見)でも上に載せている写真は全て入っています。(一番下のなにやら分厚い物体は焼いたパイナップルで〜す)
ビーツも甘いしパインも甘いしでワタシの好みではありません。酢豚やピザのパインも嫌い!!!!ってワタシの好みはどうでもいいですね....

さて、オージーバーガーを食してみたいあなたに忠告。なぜかこのオージーバーガーはカフェやレストランはたまたマクドナルドに常時あるわけではないのですね。カフェなんかでもスペシャルメニューだったりすることはあるけどやっぱりハンバーガーは普通のビーフバーガーもしくは今こちらで流行のwagyu (和牛)バーガーなのですね。マクドナルドでも期間限定!とかいってオージーバーガーを出したりするけどいつもあるわけではないのです。実はオージーバーガーはそんなに人気がないのでは.... と密かに思っています。だってみんながスキなら定番メニューとして残るじゃない?それともまた次回書きますが、ビーツは非常にキッチンの嫌われ者なのでシェフたちが嫌うのでしょうか?

え〜でも今すぐ食べたい!というあなたに吉報です。普通のハンバーガーを買って(もしくは作って)缶詰のビーツをはさんではいかがでしょう?いろんなブランドからビーツの缶詰が気軽にスーパーで買えちゃいます。一番てっとり早いのはすでにスライスされたもの。

いや、ワタシはバーガーだけじゃなくってサラダにごろごろ入れたりしたいから丸ごとを買いたいワというあなたは丸ごとをどおぞ☆

それにしてもそのままでも甘ったるい野菜なのに(野菜の中で一番糖分が高い)さらに砂糖を加えるのはやっぱオーストラリアですね....(こっちのスウィーツは本当に頭が痛くなるほど甘いものが多いんです...まあ上品な甘さのものも増えてきましたが)


でも NO ADDED SUGAR (砂糖を加えてない)ビーツの缶詰も売っているので材料をよく見て買ってくださいね!

Saturday, January 10, 2009

珍しい野菜 -beetroot-

珍しい野菜コーナーでは(コーナーを作るんです!)日本ではあまり馴染みのない野菜をとりあげて、あーだこーだ言いたいと思います。さて、今日のお野菜beetroot は日本語でビーツもしくはテーブルビートとのこと。(ウィキペディアより)これはロシアの代表料理『ボルシチ』に入ってる赤いやつですね。いや〜ロシアに行ったとき食べまくったけど美味しかったな〜

上が温かいボルシチで下が冷たいボルシチ。(私はホットのほうが好き)よく見ていただくと、ホットにもコールドボルシチにも大量にディルがはいってます!ロシアではとりあえずすごい勢いでディルがいろんなところに入ってたのが印象的だったなあ。

beetrootと関係ないけどロシアもしくはロシアンレストランに行く機会があれば「サリャンカ』もトライしてね。こちらもスープだけどめちゃ美味です。ソーセージとオリーブそしてピクルスが入ってる野菜たっぷりスープなんだけどソーセージの旨味とピクルスの酸っぱさがマッチして非常にラブリー♡

さて話は戻ってビーツ、噂によると日本でも生と缶詰でも購入できるそうですがきっとお店は限られてるはず。近所の生協とかには売ってないのでは?こちらでは生でも缶詰でも簡単にどこでも買えちゃいます。特に生のものが一束1ドルなんて日には即刻購入します。(一束にだいたい3から5個のビーツが束ねられてます)
私は基本的にゆでたり、オーブンで蒸し焼きしたときの食感が嫌いなのと、人参と同様に調理するとさらに甘みが増すのがまた嫌いということで(実は調理した人参も嫌い)でも小さく刻んだら大丈夫。(子供のようでスミマセン)それか生を削ってサラダにいれたら、まあいい感じかなと。(生食OKです)人参も生でサラダに入れるのは好きなのよ〜。ま〜でももっぱら生をジュースに放り込んでいますね。
それにしてもこのビートルート、ロシアの代表vegieかと思いきや、実はオーストラリアの食にも深いかかわりがあるんです。なぜかこのビートルートをスライスしたものをハンバーガーにいれると『オージーバーガー』になってしまうのです!マクドナルドで期間限定で販売されたり、普通のカフェのメニューにもちらちら見かけます。なんでビートルートが入るとオージーバーガーになるかは謎です。
明日はオージーバーガーについてさらに深く迫ってみたいと思います☆

Thursday, January 8, 2009

tetsuya's での最悪な日



かの有名レストランテツヤズで潜入できたラッキーな私なのですが、今でも忘れられない(哲也さんもきっと忘れてない)日があります。
その日は忙しい日っていつも忙しいのですが、ランチのサービスタイムのまっただ中に(レストランはプレップ/準備の時間とサービス/とにかく料理を出すのに集中する時間があります。そしてサービスタイムはもう戦争のよう。でもカフェ系のレストランなんかだと、ピーク時以外はいつでもサービスとプレップを同時進行。これがまたうざいんですね〜)あるシェフにオイスターソースを頼まれたので冷蔵室にせっせといってオイスターソースを探そうとすると、ずぼっとバケツに足を突っ込んでしまったのですね。よく見ると、それがオイスターソースのバケツ。。。靴とズボンの裾がオイスターソースまみれになってしまったのだけでもかなりげんなりなのに、オイスターソースも台無し。気の毒なシェフは上の倉庫まで走って取りにいってました。ああ、なんて役にたたないアタシ!とげっそりしながらそのまま日は暮れてディナーのサービスもほぼ終わる頃に、激怒した哲也さんがキッチンに登場。「今日カキ洗ったの誰だ!」と。。
ひええつ、私だ。。。お客さんからクレームがきたんです。カキの殻に砂がついてると。
「通の人はカキの殻ごと口につけてずるずるっとソースと身を飲み込むから殻もしっかり洗わないとだめだ」とこっぴどく叱られました。
私はその日カキを洗ってたのですが、身のほうにしか注意を払ってなかったんですね。殻ごと食べるなんてお下品だわ!とか思ってた私。殻はとげとげして痛いし〜洗えな〜いなんて言ってられません。以後は殻もよく荒い、殻ごとずるずるカキをいただいてます。
ということでその日はダブルオイスターの悲劇として今でも心に深く刻まれています。
哲也さんが本を出版したときに本をプレゼントしてくれたのですが、そこに”don't forget oyster" とのメッセージ。砂を食べたお客様と哲也さんスミマセンでした!

こちらが哲也さんの本、オーストラリアバージョンです。日本で出版されてるものと表紙が違いますね〜。ワタシはこっちのほうがスキ♡


この本を持ってる方、もししくは買う予定の方、もしくは立ち読みする方は138ページに小さく(てかほんとにチイサイので探すの大変!)ワタシの写真が載ってるので見つけてみてね!(この写真撮影があったころにはワタシはもう辞めていたんですけどわざわざ呼んでくれた哲也さんはやさしいんです)